白熱ベンチャー①白熱ベンチャー②







アカリクVALUATORインターンのH宮です。 
 
今回は慶應義塾大学において開催された、
『第22回 ベンチャー・プライベート・カンファレンス 白熱ベンチャー教室2014』 
に参加してきました。

ベンチャー・プライベート・カンファレンスは、未来を担う起業に興味のある学生、起業家候補、既に活躍している最先端のベンチャー経営者、起業家教育に関係する人々、産官学連携を担っている大学関係者、証券取引所、監査法人等、日本のベンチャー周辺関係者、創業支援をする独立ベンチャーキャピタリスト(VC)達が、最先端の現場情報を交換する場を目的として開催されているイベントです。

今回さまざまな方の講演を朝から聞いていたのですが、その中で特に印象的だったDeNAの取締役 ファウンダーである南場智子氏の講演を書き起こしたので、共有したいと思います。

・真のグローバル人材とは
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私からみなさんにメッセージがあります。

今の日本は右肩下がりが多いです。人口、市場として、知的生産拠点としても世界の中で相対的に右肩下がりです。国際政治においてもそうです。短期的にオリンピックで盛り上がっていますが。

国の経済については、経営者として日本という国の経営はしたくないです。B/Sシートを考えるとこれをどうやって解決するのか、検討がつかないです。

また、これの解決策をわかっている政治家がいないのではないかという不安もあります。

日本はいつ崩壊してもおかしくない状態。それはキプロスとかギリシャのクライシスでさえあれほどヨーロッパが大騒ぎになる。日本のクライシスは世界を奈落の底へ引っ張りこむ可能性もあると思います。

それを何とか改革していこう。という政治のリーダーシップに対して多くの期待をもてていないのです。私は割と愛国主義なのでこの現状はとても残念ですね。

『若い人に言いたいのはそういう日本と一緒に沈まないでいいよということ。』

『自分だけ助かれ。自分と自分の愛する人が一緒に沈まなくていいように実力をつけなさい』

若い人はこれから就職する人でもやりたいことが定まっていないような人も多いかとは思いますが、それで普通なのでぜんぜん心配する必要ないです。とにかく、実力をつけてほしい。どういう実力かというと、

『真にグローバルで活躍できる力。』

グローバルとはなにかというと「アメリカに行くとか、中国に行く」これは日本のローカルから、アメリカのローカルになるだけですから。

『そうではなくて、環境を選ばずに活躍できる人材になってほしい。』

それは全然常識が異なるところでもきちんと目標を達成するために道筋を立てられ、リソースを引っ張ってきて達成できる。

私はこれまでずっと事業をやってきて思ったのは、できる奴とできない奴しかいない。

できる奴になってください。何か一つ目標を与えたら「こいつならできるな」と思えわれる奴に。それは分野が変わってもまったく同じなんです。できる奴になれ、グローバルに。すなわち環境を選ばずに目標を達成ができる。

もしそれがマスターできたら、つぎは自分でうねりを作れる人材になってください。環境の問題を解決するとか、エネルギーの問題を解決するとかあるいは事業をおこすでもいいです。

自分が手を挙げてうねりを起こせるリーダーシップをもってほしい。そこまでいって、はじめてまだ、愛国心が残っていたら、日本に戻ってきて、日本を助けてほしい。世界でうねりを起こせない人間が日本を助けることはできないと思いますので、

まず、自分の力をつけてですね、どんな環境でも活躍でき、そしてどんな環境でもうねりを起こせるような力をつけて、そのうえで愛国心が残っていたら国というものに向かっていってほしい。それが若いみなさんに伝えたいことです。

・教育のハンディーキャップ

つぎに伝えたいのはみなさんは教育のハンディーキャップを背負っているということです。

リーダーという観点からすると、日本の今の教育はハンディーキャップです。

加工貿易立国にむけて最適化された、間違わないという達人を輩出する教育になっている。それが、この難しい課題に直面した日本において、問題を解決するリーダとしてどうなのか。

たとえば一つ例をあげますと、

前の日本の駐日米国大使に、スージーという人がいました。

『智子今週すごいびっくりしたことがあるんだけど。小学生3年生の女の子に会ったんだけど、その子はミニチュアのものを集めてていて、それがものすごいの!フライパンから電車まで、こんなに小さいものがあるのかっていうぐらいたくさん持っていたの!それで、学校でこれプレゼンした?って聞いたら、ぽかん。としていたの!お母さんが出てきて、これ学校と関係ないんです、娘の個人的な趣味なので、これは学校では共有しないのです。って!?』

スージはそのことをものすごくびっくりしたんですね。

それが彼女のサプライズオブザウィークだったんですよ。

私は彼女がそのことでそんなにびっくりしていることにびっくりしましたよ(笑)

私はずっと新潟で日本の普通の教育を受けてきましたから、私もラーメンの調味料を集めるという趣味がありました。タンスはいっぱいラーメンの調味料。あるとき賞味期限という概念を母から教えてもらったときに、絶望したという経験があるのですが。その絶望するまでのあいだクラスの親友には見せました。

ですが、学校でその話をするなんてありえないじゃないですか。スージがあまりにびっくりしていたので、後日、DeNAのサンフランシスコ出身の社員に聞いてみたら、

「南場さん。アメリカのいい学校では、毎日あなたの一番大事なもの、一番好きな人、今月一番うれしかったこととか自分の興味関心してること、熱中してることについて発表しなきゃいけないんですよ。毎日毎日、明日何話そうかなと大変なんです。」

これをある記者に話したら、プレゼン能力が大事と書かれてすごいがっかりしたのですが、そういうのじゃないんですよ。

自分の気持ちの高揚とか信じるものとか共感、パッションですね。パッションを共有する力。これが小学校から訓練されている奴らとみなさんは競争しなきゃいけないと言いたいんです。

世界でうねりを作るときに、その点で大きなハンディーキャップあると認識してください。

わたしは教育関係者には、ちょっと考えてくださいと。解答用紙の解答欄に正しく解答を書いて喜ぶだけの人間を作り出すだけでどうするんだと。

これから事業やる人はぜひ、この教育のハンディーキャップをどうしたらよいかと考えたほうがよいですね。

・言語は3つ

日本語、英語、プログラミング言語。

イギリスなんか5歳~16歳で今年の9月からプログラミング言語を義務教育化しています。日本はオープンソースコミュニティで活躍する人間が少なすぎる。全員がプログラマーになれということではないのです。

今はITやプログラミングにかかわらない発明はないです。ここに抵抗感ある人はいいリーダーになれない。


・以下南場さんのインタビュー記事を集めてみました。
「永久ベンチャー」で有り続ける――南場智子氏、だからこそDeNAは強い

「不格好経営」――DeNA南場智子氏、ゴールを追える人材こそがグローバル
上の2つの記事は、グローバル人材について書かれています。

DeNA南場前社長独白「世界をともに目指せず悔しい」
ここで「HTML5」に注力しているのが、自分として印象的です。

ベンチャー通信35号より抜粋 
古い記事ですが、今も一貫して世界を目指していることがわかりますね。 
 
DeNA南場智子氏「DeNAの成長の軌跡とグローバルNo.1に向けた新しい挑戦」前篇
 
DeNA南場智子氏「DeNAの成長の軌跡とグローバルNo.1に向けた新しい挑戦」後編

上の2つの記事で南場さんの軌跡が分かると思います。 

・感想

今回のベンチャー・プライベート・カンファレンスでは朝から晩まで様々な講演を聞くことができましたが、聞いていて一番面白かった南場さんの講演でした。
南場さんの講演を聞いていて、会場が彼女の話に引き込まれていました!
講演の中でも述べられていたのですが、海外との教育の違いということで、自分のパッションを発信する能力のハンディーキャップ。
自分のパッション、熱中していることをまわりに伝えることができないと、人を巻き込めないのだと思います。
そういう点で、自分もなかなか自分の思っていることを発信できていないですね。
「なに意識高ぶってんの?」とかそういう風に他人に思われるようなことを気にしてしまうことが多いです。
最近、インターン関連でFacebookに投稿をしていたのですがそれを見たゼミに落ちた友人からインターンやってみたいから今度話聞かせてよとメッセージが来ました。
これも発信することによって人を巻き込むことの一つの例かと思います。

自分のやりたいことを発信する、そして人をいかに巻き込むかというのがスタートアップするときには重要だなと感じた講演でした!

以上H宮でした!